前編の続き
6.太陽光発電
補助金や売電価格が落ち着いてしまったため、現在需要は減少傾向。
→昼間を家で過ごす時間が増えるため、電気代が高くなる対策として太陽光発電設置による自給自足化。
これ実はかなり重要。
年々「再エネ賦課金」は上がっていて、実は知らない間に皆さんは5年前の倍近い金額の「再エネ賦課金」を毎月払っています。
値下がりの可能性はかなり低く、今後も電気代は上がる一方。
太陽光発電は「売電から消費の時代」に突入。
昔に比べてパネルの価格はかなり下がっているし、性能は上がってる。
今後の住宅は太陽光発電の設置がマストとなり、既存住宅でも設置する家が増える予想。
7.蓄電池
売電補償期間が切れる家庭が増えていくため、需要が急増。
→昼間家にいて蓄電することが減り、需要は横ばい。しかし、これは今後の国の補助金等で需要が伸びる可能性もあり。(※電気は自給自足が一番得)
8.IOT
現在はスマート住宅化のスピードが少し遅い。
→リモートワークでの住宅のオンライン環境の重要度があがり、スマート家電などは少し加速していく。
スマートスピーカーひとつで、すべての家電を動かす日も遠くないかも?
9.住宅現場の人手不足問題
現場作業の大工、施工業者の人手不足&高齢化問題。
→失業率の増加により、一時的に人員は増える可能性がある。
その後定着してもらえるかどうかは、各会社によって差がでる。
作業のマニュアル化や業務の簡素化を検討することが重要。
長年「見て覚えろ」が定着し、尺モジュールで思考している建築業界は、完全な新規参者が定着しづらい。
10.住宅メーカー・工務店の広告の変化
現在はモデルハウスや見学会での集客+雑誌掲載やメールマガジン、SNSでの情報発信。
→モデルハウス、見学会等の集客営業が難しくなるため、広告力とSNSでのUGCが重要に。
モデルハウスや見学会に実際に行くのは、十分に検討してた後の、最後の確認のようなポジションになると予想。
戦略的にはデジタル広告は入り口、そこから紙媒体(パンフレットやカタログ)で施工例や企業理念、自社の魅力を詰め込んだ案内を送り、じっくり見てもらう。例えば資料請求すると、住宅情報誌の「Casa BRUTUS」みたいな、見る人がワクワクするような住宅パンフレットが届く。
更に、新しい集客方法として住宅メーカーや工務店は、今後オンラインサロンによる顧客の囲い込みを模索していくのではないかと思います。
これをいち早く成功させた会社は、かなりの恩恵を受けれそうですが、どれだけのテイクを用意できるかが難しそう。
他にも、いまだったら住宅メーカーが全勢力をつぎ込んで、話題の「どうぶつの森」にめちゃくちゃオシャレな家を建てるなんて方法も、マーケティング手法の1つ。おそらくこれやった会社は、めちゃくちゃバズります。
いち早くニーズを分析し、それに合わせた広告やマーケティングをとれる会社の一人勝ちになっていきそう。
ざっと考えただけでもこれだけあります。
今現在は1~2月上旬に契約していた物件が動いていて、経済が止まっている実感は低いかもしれません。
しかし4・5月あたりから夏にかけて、住宅の販売はかなり厳しくなっているのでは?と思われます。
いち早く情報を取り入れ、実行できるスピード力がある会社は伸び、そうでない会社は日に日に厳しくなることは容易に想像できます。
経営者、営業マンは在宅勤務でもできる、ビジネス系オンラインサロンやTwitter等での情報収集がおすすめです。
ぜひ今出来る事をして、みなさんのwithコロナ・アフターコロナのマインドをアップデートしてください。